BlenderとZBrushを使ってかわいいキャラクターを作成!


こんにちは、まぺろにです。
映像制作会社でデザイナーをしています。

今回は、以前も紹介した粘土をこねるように3Dキャラクターが作れるZBrushとBlenderを使い、かわいいキャラクターを作成していきます。


この記事はこんな人向け

・ZBrushを使って何か作りたい
・ポップでかわいいものが好き

※詳細な操作方法は端折っているところが多いので、こういう流れで作ったのか~といった感覚で見ていただけると幸いです。

モデルとなる方を探す

それでは早速作っていきたいのですが、
自分のオリジナルキャラだとモチベーション上がらないので、モチーフになる方を見つけました。

TwitterでフォローさせていただいてるデザイナーとVtuberの「みさくさん」をモチーフに作成してみました。

みさくさんのアイコンはかわいい、おたぬき様です。
みさくさんのTwitterになります

https://twitter.com/misaku7net/status/1252786628625436672




素敵なデザイン作成しているサイトを運営されていたり、Vtuberとしてもかなりナイスキャラな方です!

まぺろに

色遣いがすごくきれいです!デザイナーとして見習わなければ、、、


※ちなみに、みさく様にはTwitterのコメントで3Dキャラ作りますと一声お声がけいたしました(一応



ベースとなる素体をBlenderで作成

それでは早速つくっていきましょう!まずBlenderで左上の追加タブから画像を参照します。
下絵となる画像を追加します。

まぺろに

2Dのイラストで十分可愛いのですが、かわいいものは立体にしたくなるのがまぺろにです

追加しましたら、右上のXYZの表記部分「X」を押して正面の画面にします。
(参照画像がずれる場合は画像を回転させてみてください)

Shift+Aを押してメッシュから「UV球」を配置します。
顔の部分になるメッシュです。

UV球を配置したら下絵に沿って広げていきます
この時下絵にぴったり合わせるよりは、UV球の方を意識して確認するといい感じの丸みが出来上がっていきます。

下絵は2Dですので、完璧に合わせてしまうと破綻してしまう箇所が出てくるので、作成しているメッシュの方をいい感じの丸みになるようにしていくと上手くいきやすいです。

続いて体も同様に作成します。
Shift+Aより立方体を選択します。

体と手と足、おたぬき様なので尻尾があります。

ここでも厳密に合わせるのではなく、ある程度手足の太さ尻尾の太さが出れば大丈夫です。
逆に細すぎると後のZBrushでの作業工程が少しやりづらくなるので、気持ち太いくらいでも良いかと思います。

素体ができたらZBrushへ

素体が来たらobj形式で保存します。

素体の段階からZBrushでもよいのですが、球体の変形などがBlenderのほうが個人的にやりやすいためBlenderで作業しました。

obj形式で保存した素体をZBrushで読み込みます。

右側のインポートから素体のobjファイルを読み込みます。

するとこんな感じで表示されました。

※BLenderからインポートすると正面と横が違っていたりするので、その場合は90度回転させましょう

ZBrushでこねこねスカルプト

ここからは自分の好きなポーズで作っていきます。

ポリゴンの密度をDivideであげていきスカルプトしていきます。
みさくさんはお酒が好きとのことなので、お酒を手に持っているポーズを考えました。

ザクっとこんな感じです
スタンダードブラシムーブブラシを中心に様々なブラシを使ってポリゴンを伸ばしたり滑らかにしていきます。

ミニフィギュアのようなテイストも出したかったので、台座を作りました。

台座を作ることでポージングもさせやすくなります。

ポージングをさせる際は左右の手足の比率は同じ感じを守りつつ前に突き出した手などは少し誇張してあげると良いかと思います。

まぺろに

気持ち目立たせたいところを大きめに作る感じですね


ポージング出来たら目などのパーツを

顔のパーツを作っていきます。
目などをつけてからポージングさせてもいいのでここは作る人によって前後すると思います。

後の工程で色を付ける作業があるのですが、目や口などは立体的なパーツにしたほうが3D感が出て良いので、ポリゴンを使って作成していきます。

ここも基本的には体や頭と同じで、下絵をもとに球体から作成していきます。

目のハイライトも立体で表現しました。
ペイントだとぼやけそうでしたので、ポリゴンを使ってはっきりとした輪郭を持たせました。

周りのパーツを作成してキャラ性を出す

上でも書きましたが、みさくさんはお酒が好きなので酒瓶を作成しました。
一度作った酒瓶は複製して後ろのほうに並べます。

こうすることでお酒好きなキャラクター性を主張することができます。
※ちなみに酒瓶はドンペリのつもりです

手にジョッキも持たせます。ジョッキでドンペリニヨンです(言いたかった



まぺろに

色なしも駅前のモニュメントみたいでかわいいですね!



もう一つのポイントとして、Vtuberとしてゲーム配信もされていることから、スイッチを横に配置します。

近くで見ないとわからないですが、細かいところにもキャラ性を出してあげると、元々の素敵なキャラクター性がより引き出されてきます。


着色とマテリアル設定

今回はZBrushでレンダリングまでもっていくので、ペイントをしていきます。

ポリペイントと呼ばれるポリゴンに直接着色する方法です。

元の絵からカラーを拾ってきてもいいですが、気持ち濃い色をピックしてくると発色がよくなると思います。
3D空間にはライトが設定されているので、光の加減で色味が少し飛んでしまうためです。

各パーツ色をそれぞれ変えました。

このままだと沈んだ色味なので、ライトに暖色系の温かみを与えます。

こんな感じです。
全部で5個のライトを使って斜めや正面上などから照らします。なるべく強い影が落ちないようにすることで、ポップな柔らかい印象が出てきます。

ほほの赤みはブラシでペイントします。

マテリアルは、ジョッキと酒瓶が透過するマテリアルでほかのパーツはベーシックマテリアルとなります。

マテリアルの設定は色味にもかかわってくるためペイントする段階で大体の質感を決めておくと後々調整が必要ないです。



レンダリングしてPhotoshopで調整

最後に背景をつけてBPRレンダリングします。


透明なジョッキなどのマテリアルはレンダリングすることでこのように透過します。

良い感じの角度でレンダリング出来たら、これをjpeg形式で保存します。

このままでも良い感じですが、最後にPhotoshopなどの画像編集ソフトで色相彩度など、色味を少しビビットにしてあげると発色がよく見栄えが底上げされます。
※やりすぎないのがポイントです

完成

こんな感じで、ポップな台座付きフィギュアみたいな質感の3Dが出来上がりました。
個人的に結構気にいっています!

まぺろに

元々の、みさくさんのキャラデザが可愛いので作っていて楽しかったです!



まとめ

今回はZBrushでポップなキャラクターを作ってみました。

モデルのみさくさんは最初の方でも書きましたが、とてもナイスなキャラで配信もしているので、ぜひTwitterを覗いてみてください!

それでは駆け足でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!